2004年12月9日から11日にかけて静岡コンベンションアーツセンターにて開催された「第18回日本エイズ学会学術集会・総会」に参加してまいりました。
参加総数1000名以上、医療関係者のみならず、福祉関係者、教育関係者、NPO団体等様々な顔ぶれが参加するこの学会に、世界エイズ研究予防財団としては三度目の参加となりました。
今回は、学会長である三間屋先生からの要請を受け、学会2日目に、当財団の主催で特別公開講座を開催しました。エイズウイルス発見から20年の節目に行われたエイズ学会での活動の様子をリポートします。
学会展示ブースにて、エイズに関する資料の配布やチャリティーグッズ(レッドリボンバッジ)の販売などのエイズ予防啓蒙活動を行いました。
今回は、財団の草の根活動をより多くの人に知ってもらうために展示内容や資料も新しくしスタッフも5名参加しました。多くの方々がブースを訪れ、財団独自の活動に興味を示してくださり更なる活動の広がりに向けてよい刺激となりました。
3日間の募金の総額は53,200円になりました。
学会2日目特別公開講座当日、会場横のグランシップ広場にて、レッドリボン号(ディフェンダー) 3台を展示、力強いディフェンダーを通じて予防教育を進める意志をアピールすると共に、イベントに花を添えました。
モンタニエ博士も駆けつけてくださり、足を止めてくださった学会参加者や静岡市民の皆様に向けて、シンポジウムのPR活動を行いました。
シンポジウムは世界エイズ研究予防財団日本事務所代表林幸泰の司会で幕を開け、学会長三間屋純一先生、「静岡県内22大学緩やかな連携」の木村教授のあいさつに続き、徳江陽子さんのピアノ演奏が行われました。
モンタニエ博士の講演に先立ち、京都大学大学院木原正博教授が講演し、今までのエイズの世界的な広がりと将来の予測を解説、わが国の特徴として異性間性交による感染が多いこと、感染者増とコンドーム使用が反比例の関係にあること、献血時の血液検査により感染が判明する割合が突出して高いことなどを説明されました。
博士からは、ウィルス発見の経緯、その後のエイズ研究の説明があり、博士は学生時代分子生物学と医学を学んだこと、エイズウィルス発見前の研究履歴にも言及されました。
そして、司会の林代表が、学会の講座ではあるが「静岡県内22大学緩やかな連携」を中心とした日本の大学生とモンタニエ博士のQ&Aがメインであり、質問は専門的である必要はないと、若者たちに積極的な参加を呼びかけ、質疑応答が始まりました。
参加者からは「エイズに感染しないためにはどうしたらいいか?」「メディアによるパニック、偏見について」「何歳位からエイズ教育を始めたら良いか」「今後の研究は?」等次々と質問が投げ掛けられました。以下は、博士からの回答の概要です。