11月9日、安八町立登龍中学校にて、昨年度に引き続き8度目のエイズ講話を行いました。今年も新型コロナウイルス感染症対策のため、密にならないよう体育館で行われました。
最初から熱心に話を聞いている様子が見られ、質疑応答でも多くの質問が投げかけられました。特に男子生徒からの質問が多く有りました。新型コロナウイルス感染症の影響で、HIVの検査件数やインフルエンザの患者数が一昨年と昨年および今年では大幅に減少していることを伝えると、かなり驚いた様子で、感染症そのものへの関心がとても高いようでした。
最初の質問に手を挙げた男子生徒が、質問ではなくコメントとして「エイズはならないほうが良いと思った。勉強して知識を入れたい。」と話してくれたのが印象的でした。
◆安八町立登龍中学校(2021年11月9日)
主な質問等は以下の通りです。
<コメント>
・エイズにはなってしまったら怖い。ならない方が良いと思いました。
・大人になったときにエイズにならないように勉強して知識を得たいと思いました。
<質問>
Q昔の致死率はどれくらいですか?
昔は100%でしたが、今は薬ができたため、0%です。
エイズになってしまうと一定の条件のもと障害者手帳をもらうことができます。
Q薬の後遺症はありますか?
あります。様々な副作用が報告されています。
参考:主には、消化器症状(嘔気、嘔吐、食欲不振など)、動脈硬化(心筋梗塞のリスク上昇)、薬疹(薬が原因の発疹だが自然に軽くなるケースが多い)、骨粗鬆症(骨密度の低下)、乳酸アシドーシス(血液が酸性に傾き「ミトコンドリア」にダメージを受ける。症状は腹痛、吐き気などのありふれたものだが、致死率は48%という報告もある重大な副作用)、リポジストロフィー(体脂肪が異常な分布を示し、頬や手足の脂肪が減り、お腹周りの脂肪が増加する)などの副作用が報告されています。
Q早期発見のコツはありますか?
人との付き合いには慎重になることです。
感染のリスクを感じることがあれば、1〜1ヶ月半おいた後に検査を受けて感染しているかどうか調べることができます。
Q輸血でも感染するのですか?
昔は輸血の時に感染することがありました。今は輸血する血液はしっかり検査されています。
Qエイズに感染して目に見える症状はありますか?
若い人が肺炎になって肺にカビがはえるなど、年寄りがかかるような病気に若い人がかかります。
Qエイズは普通の生活でうつるのですか?
お風呂や咳などでは感染しません。
HIVを大量に含んだ感染している人の体液が、傷口や粘膜に直接触れることで感染します。感染の原因となる体液は、精液、膣分泌液、血液、母乳の4つだけです。それ以外の体液、例えば、唾液や汗、尿などで、感染することはありません。
Q患者と感染者の年齢は?
昔は40〜50代が多かったですが、近年20〜30代の若い人が多いです。10代もいます。
Q薬は1種類しかありませんか?
メーカーによっていくつかあります。
Qどこの国の感染者・患者が多いのですか?
世界の中では日本は少ないです。昔はアフリカが多かったですが今は東南アジアが増えています。
Q蚊によって感染しますか?
無いと思いますが証明した人がいません。
CATEGORY:エイズ予防講演(教育現場にて)